牛首紬を京都で染めようと思ったとき、 京都では従来ちりめんや羽二重、綸子(りんず)などの生地を染めていましたが、 玉繭からできた節のある牛首紬を染めるのは困難なことでした。 熟練した染職人ですら牛首紬を染めることに、試行錯誤を繰り返したといわれます。 京都のある染元が、10人の職人さんたちに白生地を渡し、染めをさせたとろ、癖があり節も有る独特の布にたいそう手古摺ったそうです。でも染め上がってみると、なんとも深い味わいのある色に仕上がったのだそうで、染を請け負った数人の職人さんは奥様ようにと牛首紬の白生地をお求めになったのです。 そういうことは、めったにないが、よほど色具合がうまくいき、納得のいく良いお色が出せたのでし ょ うと、染元の社長さんが話してくださいました。本当に、素敵ですもの、誰でも虜になりますよね。
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