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> 着物にカビが生えてしまったら
着物にカビが生えてしまったら。
お嬢様の結婚を二ヵ月後に控えたS様がご来店になり
「どうしよう!結婚式も近くなってきたので留袖を点検しようと箪笥から出したら、
白いものが留袖に広がっている
の」と。 早速見せて頂く事に。
確かに、全体に白いものが付着、これはカビの一種です。 流石に着ることができません。
幸いなことに、S様は、あまりのことにびっくりしてご自分で処置をせず持って来られました。
そうなのです、
自分で何とかしようとしないことが大切
なのです。
布でこすったり、ブラシで力を入れてカビを取ろうしてはいけません。
絹物は、絶対にこすらないでくださいね。
生地を傷めてしまいますから。
着物のカビは白カビ、黄カビ、黒カビなどがあり、早期ならば割合と綺麗に取れますが、
放置しておくとカビを取り除くことは困難になり、着物を台無しにしてしまいます。
菊の文様も黄変していました。(写真右)
着用後、洗いに出して箪笥に仕舞ってあったので大丈夫。と安心しきって いらっしゃったのだそうです。
さて、
黄変した菊の花もカビを落とし、白い花びらに色を載せ薄い地色のところも手を加えなくてはなりません。
S様の留袖は、ほどいてからカビを取り、洗張りをし、色をかけ、仕立て直すといった工程を するのが一番いいのですが、お嬢様の結婚式には間に合わなくなります。
ですから、仕立てあがったままの状態でカビの処置をすることになりました。
黄変した花の処置もいたしました。
なんとか綺麗になり、まずはひと安心です。
そして、晴れの舞台には、
何事も無かったかのようにお召しになられました。
S様は、お客さまのご紹介で このたびのご相談にいらっしゃいましたが、
保存方法など私達のお薦めを聞いておみえになりませんでした。
桐の箪笥に保管してあるから大丈夫と何の疑いも持たなかったそうです。
正しくカビの予防をして、大切な おきものをずっと長く大切に使っていきたいですね。
[着物のカビ予防]
カビは湿気を好みます。 予防方法としては、
風を通すこと
がまずは一番です。
梅雨明けの「土用干し」、10月頃の「秋干し」、冬場に行うのは「寒干し」と呼ばれ、一年の間に虫干しに良い時期が3回ほどあります。 空気の乾燥する晴天が2〜3日続いた天気の良い日にお部屋の中でかまいませんから、半日ほど 着物ハンガ−にかけて頂ければそれだけで湿気の予防になります。
直射日光は絶対避けて、陰干しに。風が流れるよう、窓やドアは2ヵ所以上開けてくださいね。
それも難しいなら、その時季 箪笥の引き出しを少しずつずらして開け、風(空気)を通してください。
これだけでも湿気の予防になります。 お客さまのお一人であるM様のお話 「教えていただいたように箪笥を開けて引き出しを少しずつずらして風(空気)を通したのです、 時間は午前10時から午後3時までということだったので、だいたいそれくらい開けておいたの。 風が流れるよう、少し窓やドアを開けて。 驚きですね。箪笥から違うのがわかるのよ。 朝、和箪笥の引き出しが重かったのよ。ところが、昼からの仕舞う時、箪笥の引き出しが 軽々と動くんですね、これが。 これだったらきものを出して虫干しができない場合、気軽にできるから良いわね。」
箪笥に着物を仕舞うとき、大事なものほど上段の位置に仕舞ってください。 湿気は下に下がりますから、下ほど湿気を呼びカビの原因になります。 今回、カビをつけてしまったS様も留袖を着物箪笥の一番下に大事に仕舞って置いたそうです。 また、二階建ての家なら二階に仕舞うことをお薦めいたします。 そちらのほうが湿気がより少なく、きものに良いと思われます。
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着物にカビが生えてしまったら。
「どうしよう!結婚式も近くなってきたので留袖を点検しようと箪笥から出したら、
白いものが留袖に広がっているの」と。 早速見せて頂く事に。
確かに、全体に白いものが付着、これはカビの一種です。 流石に着ることができません。
そうなのです、自分で何とかしようとしないことが大切なのです。
布でこすったり、ブラシで力を入れてカビを取ろうしてはいけません。
絹物は、絶対にこすらないでくださいね。生地を傷めてしまいますから。
着物のカビは白カビ、黄カビ、黒カビなどがあり、早期ならば割合と綺麗に取れますが、
放置しておくとカビを取り除くことは困難になり、着物を台無しにしてしまいます。
着用後、洗いに出して箪笥に仕舞ってあったので大丈夫。と安心しきって いらっしゃったのだそうです。
さて、黄変した菊の花もカビを落とし、白い花びらに色を載せ薄い地色のところも手を加えなくてはなりません。
S様の留袖は、ほどいてからカビを取り、洗張りをし、色をかけ、仕立て直すといった工程を するのが一番いいのですが、お嬢様の結婚式には間に合わなくなります。
ですから、仕立てあがったままの状態でカビの処置をすることになりました。
黄変した花の処置もいたしました。
なんとか綺麗になり、まずはひと安心です。
そして、晴れの舞台には、
何事も無かったかのようにお召しになられました。
保存方法など私達のお薦めを聞いておみえになりませんでした。
桐の箪笥に保管してあるから大丈夫と何の疑いも持たなかったそうです。
正しくカビの予防をして、大切な おきものをずっと長く大切に使っていきたいですね。
カビは湿気を好みます。 予防方法としては、風を通すことがまずは一番です。
梅雨明けの「土用干し」、10月頃の「秋干し」、冬場に行うのは「寒干し」と呼ばれ、一年の間に虫干しに良い時期が3回ほどあります。 空気の乾燥する晴天が2〜3日続いた天気の良い日にお部屋の中でかまいませんから、半日ほど 着物ハンガ−にかけて頂ければそれだけで湿気の予防になります。
直射日光は絶対避けて、陰干しに。風が流れるよう、窓やドアは2ヵ所以上開けてくださいね。
それも難しいなら、その時季 箪笥の引き出しを少しずつずらして開け、風(空気)を通してください。
これだけでも湿気の予防になります。 お客さまのお一人であるM様のお話 「教えていただいたように箪笥を開けて引き出しを少しずつずらして風(空気)を通したのです、 時間は午前10時から午後3時までということだったので、だいたいそれくらい開けておいたの。 風が流れるよう、少し窓やドアを開けて。 驚きですね。箪笥から違うのがわかるのよ。 朝、和箪笥の引き出しが重かったのよ。ところが、昼からの仕舞う時、箪笥の引き出しが 軽々と動くんですね、これが。 これだったらきものを出して虫干しができない場合、気軽にできるから良いわね。」
箪笥に着物を仕舞うとき、大事なものほど上段の位置に仕舞ってください。 湿気は下に下がりますから、下ほど湿気を呼びカビの原因になります。 今回、カビをつけてしまったS様も留袖を着物箪笥の一番下に大事に仕舞って置いたそうです。 また、二階建ての家なら二階に仕舞うことをお薦めいたします。 そちらのほうが湿気がより少なく、きものに良いと思われます。